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あわぶくの如き日常。
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箱根に旅行に行った。
87歳になる祖母を伴っての一泊旅行である。

前日に実家へ帰って、翌日の朝早く出発。新宿に出てそこから小田急ロマンスカーに乗る。久し振りのロマンスカーはやはり快適である。安くて速くて乗り心地が良い。一番好きな電車。

湯本で降りて、蕎麦で腹ごしらえをしてから無料送迎バスに乗って箱根ベゴニア園へ。園芸をやる祖母は綺麗な花を見るのも好きな人なので、ゆっくり時間をかけて温室内を回る。
ベゴニアはお花紙で作った花飾りのような可愛らしい姿である。ちょうどクリスマスの時期とあって、ポインセチアと合わせてツリー風に仕立ててあったり、存分に目の保養をした。

湯本に戻り、チェックインの時間までぶらぶら土産物屋めぐり。あじさい橋の近くに人力車がいて以前から乗りたいと思っていたのだが、この日は間が悪く予約が入っているということで断念。途中甘味処で休憩を挟み、宿泊予定の強羅に向かうため、箱根登山鉄道に乗り込む。

まだ少し紅葉の残る山中をゆっくり進む登山鉄道は、下山してくる電車と待ち合わせて線路を切り替え、進行方向を入れ換えながら登っていく。家族や親戚連中で行くときは車での旅行が多いので、こういう一風変わった電車の旅は祖母には新鮮であったらしく、景色を眺めてそこそこ楽しんでもらえたようである。
祖母は関東大震災の頃に生まれた大正の人なのだが、箱根登山鉄道は大正8年から走っているという。震災にも負けず、温泉郷として発展してきた町並みと、それを盛り立ててきた人々の逞しさを感じる。

強羅に到着し、今度はケーブルカーに乗り換え。急斜面をぐいぐい進み、強羅公園前の公園上駅へ。
ここでちょっとしたトラブル発生。予約していた宿の前で思いがけない急坂に阻まれる。20メートルもないような坂ではあるが、二人分の泊まり支度を抱えた孫と年齢の割に健脚とは言え90歳近いばあ様のコンビには直角の崖の如く。ともすれば転げ落ちそうになりながらよじ登る。帰りは宿からタクシーにしようと心に決めた瞬間である。

泊まったのは竹の葉という旅館。十部屋程の小さな宿で、周囲の静けさもあり、他に客がいるのだろうかと物寂しくなってしまったが思いの外埋まっていた。
食事の前に内風呂に入って温まり、中庭が見渡せる広間で夕食。食事はなかなか美味しい。せっかくだからと一人で地酒を三、四号ほどいってしまった。

男湯女湯が交代制だったので、夕食後は露天風呂でのんびり。車のエンジン音一つしない静かな良いお湯であった。満足満足。

翌日は彫刻の森美術館を見て湯本で土産を買うことに決め、早めの就寝。祖母の若い頃の話なぞ聞きながら眠りについた。

長くなりそうなので、二日目の日記はまた後で。


画像はベゴニア園。両側を花で埋め尽くされた小路が温室内を巡っている。



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ちょっと久々の実家。
嫌煙家の妹が絶対的な屋内禁煙令を敷いているので、煙草喫みは着膨れて庭先に追いやられる。

私が小さい頃、我が家では祖父母が縫製工場を営んでいた。着物や浴衣の下縫いなんかを五、六人でやる小さな工場である。今は改装して物置となったその前に父お手製の縁台を置き、煙草に火を点ける。
よくもまあ、こんな狭い場所で力一杯遊んでいたものだ、とふと思う。
車を二台縦列に停めたらそれだけで埋まってしまう、猫の額のような庭である。子供の私はそこで縄跳びをしたり、バドミントンをしたり、時によっては停まっている車の下をゴールに見立てて、サッカーの真似事をしたりしていた。スペースが狭い上に子供のやることであるから、道具を使う遊びでは必ずと言って良いほど何かしらを外に吹っ飛ばす。縄跳びに飽きて振り回してはトタンのテラスに投げ上げて、バドミントンをすればシャトルを塀の向こう側に落っことす。サッカーでは向かいの田んぼにボールを放り、泥だらけになりながら拾いに向かい、戦利品と言わんばかりに畦道に自生するノビルを摘んで帰った。
今見ると、庭を囲う塀は背が低く、しかしよじ登るには結構な存在感である。シャトルを飛ばしたときには何の助けもなく登って向こうに飛び降り、また戻ってくるのを繰り返していた。子供の運動能力の素晴らしさを痛感すると共に、目一杯身体を使える良い環境で育ててもらったものだと、幼少期を過ごした場所に妙な愛着を感じたりする。

すべては無一文から家を建て家庭を築いてきてくれた祖母の功労である(祖父はカリスマを備えた人物ではあったが、新しいもの好きで浪費が絶えない人だったので、ひとかどの家庭を持てたのはやはり祖母の苦労に寄るところが大きい)。

その87歳になる祖母と共に、現在箱根は強羅の地でささやかな旅行を満喫している。旅行の思い出については、また後日の日記にて。
習い事という程の本格的なものではないが、今日は着付けを教わってきた。

いつかの日記に書いた「人生最大の買い物」というのは、「着物」である。
購入者特典で着付けを教えてくれるというので、自力で着られるようになるため張り切って習う。

本日は着物の着方まで。
人より若干裄が長い私は既製のものが合わず、仕立てをお願いしているので、お店の着物を借りてトライ。浴衣は何とか一人で着られるのだが、着物となると皺の処理などやはり勝手が違う。四苦八苦しながらも、何とか習得。ちょっとした達成感。簡単に畳み方も教わって、次回はいよいよ帯の結び方。頑張るぞ。

「着姿だけでなく、着付けている途中も美しく」というのを聞いて、なるほどと思う。美しく颯爽と着こなせる日は遠くないはず……と、信じたい。

ついでに嵯峨菊模様のブックカバーを購入。凛とした古典柄が素敵なのだが、中の本が竹内薫と茂木健一郎の「脳のからくり」であるというのが、何とも言えない感じである。



昨日、職場の忘年会。
総勢24名で店を貸切っての大騒ぎ、大はしゃぎ。

何故か序盤にお酌ラッシュが始まり、最初の30分程で一人辺り中瓶四、五本分くらいのビールをほぼ一気にがぶ飲み。グラスを空けては注がれ注いでは空けさせるという、飲み会としては大変正しい姿である。
瓶を片付け飲み物を追加し手元の覚束ぬ酔っ払いが溢した酒を拭いてまわり、不肖の幹事は席に座ることはおろかほとんど料理を口に出来ないまま時間が過ぎ行き、気付けば誰かが持ち込んだビンゴ大会に突入。もうヤケッパチである。数字が発表されるたび全員で復唱し、ビンゴが出れば拍手喝采。みんな勝手に盛り上がってくれるので幹事としては有難い限り。貸切りにして本当に良かった。
ダウンしたのは二十歳に成り立ての女の子一人で、概ね問題なく終了。他に気を取られるあまり、この時点でまったく酔っていない自分がいたり。
トイレに群がる酔っ払いを順に外に追い出し、駅前まで出て小さく二次会。終電前には無事にお開きという健全な閉幕であった。

一つ教訓。二十人を超えると収拾がつかなくなる。
前髪を切った。
後ろは伸ばすことに決定。襟足がこの上なく鬱陶しいが、くくれるようになるまで暫しの我慢。

無精者にショートの維持はできないことを知る。
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