あわぶくの如き日常。
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忘れないうちに、箱根旅行二日目の日記。
翌日は早くに起きて、山を染める朝焼けを眺めつつお茶を一杯。まだ露天が女風呂の時間だったので、朝風呂を浴びに行く。
朝御飯は鯵の干物など純和風。さすが干物は名物とあって美味い。私は頭から尻尾まで残さず平らげてしまった。朝っぱらから祖母と二人でおひつを空にした食欲は、旅先ならではの解放感ゆえであろうか。
荷物をまとめ、ちょっと早めにチェックアウト。前日の決意通りタクシーを呼んでもらい、急斜面に戦きながら強羅駅に向かう。
雲一つない快晴の中、散歩がてら観光しようと登山鉄道で彫刻の森へ。以前ここの会員制ホテル(メゾネットタイプで部屋の中に二階へ続く階段があり、リビングと寝室が二つある。風呂は大理石であった。自腹では一生泊まれないホテル)に泊まったことがあったなと懐かしく思いながら、久々の美術館を堪能する。
花木もたくさん植えられているので、冬枯れの樹や今から実る花なども眺めて歩く。毎度のことだが、高尚過ぎてヘンリー・ムーアの魅力が理解できない。
年寄りと一緒だと改めて感じるのが、バリアフリーの必要性である。私には何てことのない坂道や階段でも、祖母には途方もない障害になる。敢えて自然の勾配を活かした造りの彫刻の森も、こうなると不親切の極みに思える。しかしまあ生来負けず嫌いの祖母であるので、軽い足取りでひょいひょい先に行ってしまう。孫の心婆知らずである。
彫刻の森の中に足湯を見つけたので、休憩がてらのんびり浸かる。柑橘類が浮かぶ湯の中を歩き回って何故か檸檬ばかり集めている少年がいたので、一緒になって手伝ったりした。
足も軽くなったしと言うことで、頑張ってステンドグラスの塔に登る(と言っても天辺までは行かず)。
天気が良く外から陽光が降り注ぐので、色硝子に包まれた内部は幻想的な空間だった。ぐるぐると見て回り、再び頑張って降る。
絵画館でチョコと柚子のアイスクリームを食べてから、駅に戻って箱根湯本へ。乗る方向を間違えて強羅に舞い戻ってしまったりしながら何とか辿り着く。
やって来たときは定休日で閉まっていた蕎麦屋が開いていたので、昼食はそこに入ってざるそばを啜る。食後にサービスで出た饅頭が美味く、お土産に購入。
干物屋なんかを冷やかしながら買い物をして、さあ今日こそはとあじさい橋に向かう。目的はもちろん人力車である。前日に乗り損ねたのを覚えていたらしく、ちょっと男前な引き手のお兄さんが笑顔でお迎え。
聞くと予約はテレビの取材だったらしく、私の乗車を阻んだのは小田原出身の柳沢慎吾であった。
20分のコースをお願いし、湯本付近のポイントを回って頂く。24歳と87歳共に人生初の人力車である。
箱根で一番の老舗旅館や、犬養毅が逗留したこともあるという明治時代の家屋、箱根湯本で最初に温泉が湧いた場所(今更だが、それで「湯本」と言うのだと初めて気付いた)など、ガイドブックもろくに見ず無計画旅行が好きな放浪派には珍しい場所にたくさん連れて行って頂いた。
次は着物を着て来ようと野望を抱きつつ、橋の欄干や湯本の入り口をバックに撮ってもらったサービスの写真を頂戴して、時間終了。人力車の帰りを待っていたおばさんの二人連れが女子高生のように「怖いわ~」なんてきゃぴきゃぴしていたので、「乗り心地最高ですよ!」と、お兄さんをうんと持ち上げておいた。
頃合いを見て改札をくぐり、帰りのロマンスカーを待つ。ちょっと疲れが出たのかほぼ眠り通しであった。
新宿で電車を乗り間違えたりしつつも、予定の時間には実家に到着。とんぼ返りするつもりだったが、面倒くさくなってそのまま泊まり翌朝アパートに帰宅。
箱根の雰囲気が好きだと改めて思う。今度は友人と一緒か、一人でのんびり行こうかしらん。
画像は、あじさい橋近くでお昼寝中の猫を激写。また会いに行くぞー
翌日は早くに起きて、山を染める朝焼けを眺めつつお茶を一杯。まだ露天が女風呂の時間だったので、朝風呂を浴びに行く。
朝御飯は鯵の干物など純和風。さすが干物は名物とあって美味い。私は頭から尻尾まで残さず平らげてしまった。朝っぱらから祖母と二人でおひつを空にした食欲は、旅先ならではの解放感ゆえであろうか。
荷物をまとめ、ちょっと早めにチェックアウト。前日の決意通りタクシーを呼んでもらい、急斜面に戦きながら強羅駅に向かう。
雲一つない快晴の中、散歩がてら観光しようと登山鉄道で彫刻の森へ。以前ここの会員制ホテル(メゾネットタイプで部屋の中に二階へ続く階段があり、リビングと寝室が二つある。風呂は大理石であった。自腹では一生泊まれないホテル)に泊まったことがあったなと懐かしく思いながら、久々の美術館を堪能する。
花木もたくさん植えられているので、冬枯れの樹や今から実る花なども眺めて歩く。毎度のことだが、高尚過ぎてヘンリー・ムーアの魅力が理解できない。
年寄りと一緒だと改めて感じるのが、バリアフリーの必要性である。私には何てことのない坂道や階段でも、祖母には途方もない障害になる。敢えて自然の勾配を活かした造りの彫刻の森も、こうなると不親切の極みに思える。しかしまあ生来負けず嫌いの祖母であるので、軽い足取りでひょいひょい先に行ってしまう。孫の心婆知らずである。
彫刻の森の中に足湯を見つけたので、休憩がてらのんびり浸かる。柑橘類が浮かぶ湯の中を歩き回って何故か檸檬ばかり集めている少年がいたので、一緒になって手伝ったりした。
足も軽くなったしと言うことで、頑張ってステンドグラスの塔に登る(と言っても天辺までは行かず)。
天気が良く外から陽光が降り注ぐので、色硝子に包まれた内部は幻想的な空間だった。ぐるぐると見て回り、再び頑張って降る。
絵画館でチョコと柚子のアイスクリームを食べてから、駅に戻って箱根湯本へ。乗る方向を間違えて強羅に舞い戻ってしまったりしながら何とか辿り着く。
やって来たときは定休日で閉まっていた蕎麦屋が開いていたので、昼食はそこに入ってざるそばを啜る。食後にサービスで出た饅頭が美味く、お土産に購入。
干物屋なんかを冷やかしながら買い物をして、さあ今日こそはとあじさい橋に向かう。目的はもちろん人力車である。前日に乗り損ねたのを覚えていたらしく、ちょっと男前な引き手のお兄さんが笑顔でお迎え。
聞くと予約はテレビの取材だったらしく、私の乗車を阻んだのは小田原出身の柳沢慎吾であった。
20分のコースをお願いし、湯本付近のポイントを回って頂く。24歳と87歳共に人生初の人力車である。
箱根で一番の老舗旅館や、犬養毅が逗留したこともあるという明治時代の家屋、箱根湯本で最初に温泉が湧いた場所(今更だが、それで「湯本」と言うのだと初めて気付いた)など、ガイドブックもろくに見ず無計画旅行が好きな放浪派には珍しい場所にたくさん連れて行って頂いた。
次は着物を着て来ようと野望を抱きつつ、橋の欄干や湯本の入り口をバックに撮ってもらったサービスの写真を頂戴して、時間終了。人力車の帰りを待っていたおばさんの二人連れが女子高生のように「怖いわ~」なんてきゃぴきゃぴしていたので、「乗り心地最高ですよ!」と、お兄さんをうんと持ち上げておいた。
頃合いを見て改札をくぐり、帰りのロマンスカーを待つ。ちょっと疲れが出たのかほぼ眠り通しであった。
新宿で電車を乗り間違えたりしつつも、予定の時間には実家に到着。とんぼ返りするつもりだったが、面倒くさくなってそのまま泊まり翌朝アパートに帰宅。
箱根の雰囲気が好きだと改めて思う。今度は友人と一緒か、一人でのんびり行こうかしらん。
画像は、あじさい橋近くでお昼寝中の猫を激写。また会いに行くぞー
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